2024年、福岡ソフトバンクホークスの監督に就任した小久保裕紀氏。その長女であり、モデルやタレントとして鮮烈なデビューを飾った小久保春菜さん。
世間では「華麗なる二世タレント」と見られがちですが、その笑顔の裏には、知られざる苦悩と、偉大な父への強い対抗心がありました。
今回は、彼女の経歴をさらに深掘りし、その人間性に迫ります。
小久保春菜のWiki風プロフィール

まずは基本的なプロフィールから、他の記事ではあまり触れられない情報も加えて見ていきましょう。
項目 | 詳細 |
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名前 | 小久保 春菜(こくぼ はるな) |
生年月日 | 1999年3月29日 |
出身地 | 福岡県福岡市 |
身長 | 170cm |
スリーサイズ | B90 W63 H85 |
特技 | 日本舞踊(4歳〜)、バドミントンのスマッシュ |
経歴 | 2023年 ミス・アース・ジャパン 準グランプリ(ミス・エアー・ジャパン) |
所属 | カロスエンターテイメント |
身長170cm、B90というグラマラスなスタイルは、モデルとして圧倒的な存在感を放ちます。
注目すべきは4歳から始めた日本舞踊で、小中学生時代に3度も国立劇場の舞台に立った実力者です。
この経験が、ミスコンのステージで培われた堂々とした立ち居振る舞いや、表現力の基盤となっていることは間違いないでしょう。
彼女の学歴や偏差値など知りたい方は下記の記事もチェックしてみてください。

輝かしい経歴の裏にあった「パニック障害」との闘い

彼女がミスコンに挑戦し続ける理由は、単に美を競うためではありません。その根底には、会社員時代に直面した社会の壁と、壮絶な個人的経験がありました。
大学卒業後、一般企業に就職した彼女は、
「女性が活躍している場が少ない」「男性に任せすぎている現実」を目の当たりにします。
理想と現実のギャップに悩み、自己嫌悪に陥った結果、パニック障害を患った経験があると告白しています。
この苦しい経験から、彼女は「一人でも多くの人がもっと生きやすい社会作りに貢献したい」と強く思うようになります。
そして、SDGsやジェンダー平等の実現を訴えるプラットフォームとして、環境問題をテーマとする「ミス・アース」への挑戦を決意したのです。ゴミ拾いイベントへの参加など、彼女の行動は単なるアピールではなく、実体験に裏打ちされた強い意志の表れと言えます。
【一言感想】
「二世」というレッテルからは想像もつかないような苦悩を経験されていたことに驚きました。しかし、その痛みを知っているからこそ、彼女の「ジェンダー平等の社会を作りたい」という言葉には、他の誰よりも重みと説得力があります。
父・小久保裕紀は「尊敬する人」であり「超えるべきライバル」
「人生に最も影響を与えた人は父」と語る春菜さん。
しかし、その関係は単純な尊敬だけではありません。彼女は父を「いい意味でライバルなんです」と断言しています。
「私が表に出たところで『娘』としか言われない。私自身が結果を残して『父を超えるぐらいのビッグな人間になってやる』と小さいころから思っていた」
この発言からは、偉大な父を持つがゆえの葛藤と、それに負けない強烈な自我がうかがえます。
「いつか『小久保春菜の父は野球選手だった』と言われるように頑張りたい」という野望は、彼女を突き動かす最大の原動力なのです。
【一言感想】
「親の七光り」と揶揄されることを受け入れ、それをバネに「父を超える」と公言する潔さと負けん気の強さには、アスリートの血を感じずにはいられません。父娘のこのライバル関係は、今後の2人にとって最高の刺激になるのではないでしょうか。
学歴とアスリートとしての挫折
彼女の負けん気の強さは、学生時代のアスリート経験にもルーツがあります。
- 小中学校時代: 小学校3年から中学卒業まで、バドミントンに打ち込む日々を送りました。
- 高校時代: 福岡の進学校・中村学園女子高等学校では、陸上部に所属し、なんと七種競技に挑戦。しかし、過酷なトレーニングで足を負傷し、競技者としての道を断念せざるを得ませんでした。
- 大学時代: 神奈川県内の大学に進学。父から「遊ぶ金は自分で稼げ」と言われ、学費と家賃以外の生活費は全て自分で稼ぐという、自立した学生生活を送っていました。
高校時代、怪我で挫折した際には、父から「続けることに意味がある」と助言を受け、マネージャーとして部を支え続けたといいます。
この経験が、彼女の精神的な強さを育んだことは想像に難くありません。
【一言感想】
得意なバドミントンを辞め、あえて過酷な七種競技に挑戦するあたりに、彼女のチャレンジ精神が表れています。挫折を経験し、それでも裏方としてチームを支えた経験は、現在のMC業や、様々な立場の人に寄り添う社会活動にも活きているはずです。
本格始動した芸能活動と今後の展望
2024年から本格的に芸能活動を開始し、バラエティ番組『踊る!さんま御殿!!』で初のバラエティ出演を果たすなど、着実にステップアップしています。
今年の漢字を「『変化』の『変』ですね」と語っており、会社員からタレントへという大きな変化の年を経て、さらなる飛躍を誓っています。
最終的な目標は「父との共演」。しかし、それは単なる「監督の娘」としてではありません。「小久保春菜」という一個人が、父と対等な立場で共演する日を目指し、彼女の挑戦はこれからも続いていきます。