お笑いコンビ「大自然」のロジャーさんが語った隣人トラブルが、あまりにも壮絶だと話題になっています。
9年間にも及んだというその体験談は、怪談よりも恐ろしい「ヒトコワ(人間が怖い話)」として、多くの人に衝撃を与えました。
この記事では、現在明かされている情報を基に、大自然ロジャーさんの隣人トラブルの全貌をまとめ、各ポイントについて掘り下げていきます。
トラブルの始まりと初期の嫌がらせ
沖縄から上京したロジャーさんは、大阪の西成区にある家賃の安い木造アパートの3階に入居しました。
入居初日の夕方、大家さんから鍵を受け取っている最中に、真上の4階に住む住人から「うるせえぞ」と怒鳴られます。
それ以来、上の階の住人による嫌がらせが始まりました。
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騒音クレーム: 午後4時以降にテレビをつけたり洗濯機を回したりするだけで「うるせえ」「〇すぞ」といった怒鳴り声と共に、床を激しく踏み鳴らされるようになりました。
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直接的な嫌がらせ: ドアノブがヤスリで削られたり、ドアにハンマーで殴られたようなへこみが増えたり、家の前に「一時停止」の看板が置かれるなどの行為が始まりました。
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物理的な攻撃: ある日、駐輪場で住人と初めて対面した際、ビッグスクーターに乗った住人に故意に体をぶつけられ、「お前がうるさい」と脅されました。
反撃とエスカレートする対立
入居から4年間耐え続けましたが、芸人仲間からの助言もあり、体を鍛えて自信をつけたロジャーさんは反撃に転じます。
当初は言い返すだけで相手がひるんでいましたが、次第に対立はエスカレートしました。
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ハンマーと包丁: ロジャーさんが反撃するようになると、住人はハンマーを持って部屋のドアを破壊しようとしたり、別の機会には包丁を持ち出して脅してきたりしました。
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警察の介入と住人の状態: 警察を呼んでも、相手の住人は心神耗弱に近い状態と判断され、厳重注意で終わってしまい、事態は改善されませんでした。
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隣人の奇行: 逆に住人は調子に乗り、昼夜問わず日曜大工のような騒音を立てたり、マンションの前に自作のジャンプ台を設置してスケートボードの練習を始めたりしました。
周囲を巻き込んだ攻防
ロジャーさんは一度引っ越しを考えますが、同じく上の階の住人に苦しめられていた隣人のシングルマザーとその子供たちのために戦うことを決意します。
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Wi-Fiが招いた事件: ロジャーさんが隣人の子供たちにWi-Fiのパスワードを教えたところ、子供たちがゲームで遊ぶ声に腹を立てた上の階の住人が、包丁を持って子供たちの部屋に押しかけ「ゲームができないように指を切ってやる」と脅す事件が発生しました。
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大家を交えた話し合い: 大家さんを交えて公園で話し合いの場が持たれました。その際、住人は
「アパートはアスベストでできている」
「悪い気が入ってくるから窓を開けている」
「自分は8人と一緒に暮らしている」など、常軌を逸した主張をしました。その場では一度和解したかのように見えましたが、部屋に戻った直後に再び「うるせえ」と怒鳴られ、全く意味がありませんでした。
【筆者の感想】
「毒をもって毒を制す」とも言えるこの対処法は、まさに究極の自己防衛策かもしれません。通常の話し合いが通用しない相手に対しては、常識的な対応が通用しないという現実を突きつけられます。ロジャーさんの精神的な強さと、極限状況で生まれた知恵に驚かされます。
味方の出現と衝撃の結末
トラブルが6年目に差し掛かった頃、真下の2階に住むおじさんが「見ていられない」と協力を申し出てくれ、2対1の有利な状況が生まれます。
その結果、半年ほど平和な時期が訪れました。
しかし、平和は長くは続きませんでした。
ある日、ロジャーさんの家にインターホンが鳴り、ドアを開けるとそこに立っていたのは協力者であったはずの下の階の住人でした。
彼は上の階の住人に取り込まれており、「アスベストや悪い気の話は本当だ」と主張し、ロジャーさんを攻撃する側に寝返ってしまったのです。
この話は、味方を得て一時は解決に向かうかと思いきや、その味方が敵になるという、より絶望的な状況で締めくくられています。
この隣人トラブルの話は、単なるゴシップではなく、現代社会に潜む人間関係の闇を浮き彫りにする貴重な証言と言えるでしょう。