読売ジャイアンツの不動の二塁手として活躍する吉川尚輝選手。
その親しみやすいキャラクターと抜群の守備力で多くのファンを魅了していますが、実は地元岐阜県の「養鶏業」との深い関係から生まれたユニークなエピソードがあることをご存知でしょうか。
今回は、吉川選手を取り巻く「たまご」にまつわる話題と、チームメイトの岡本和真選手との心温まる友情エピソードを詳しくご紹介します。
吉川尚輝のプロフィールと経歴

吉川尚輝選手は1995年2月8日生まれ、岐阜県羽島市出身の29歳。
身長177cm、体重78kgの右投左打の内野手です。中京高校から中京学院大学を経て、2016年のドラフト会議で読売ジャイアンツに外れ外れ1位で指名されました。
プロ入り当初は度重なる怪我に悩まされ、なかなか一軍で結果を残すことができませんでした。2017年のルーキーイヤーはわずか14試合の出場に留まり、プロ初安打を記録したのはシーズン最終戦でした。
その後も腰痛や骨折などの怪我に苦しめられましたが、2020年から二塁のレギュラーとして定着。2024年にはプロ8年目にして初のゴールデン・グラブ賞とベストナインに輝き、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。
個人的な感想:吉川選手の経歴を見ると、決して順風満帆ではなかったことがよく分かりますね。
地元岐阜県の「吉川養鶏」との深い絆
吉川尚輝選手の「たまご」との関係は、岐阜県羽島市の実家近くで親戚が営む「吉川養鶏」という養鶏業に由来します。
この養鶏場は40年前から事業を開始し、エサに乳酸菌やパプリカなどを独自配合した「グルメ卵」というブランド卵を生産しています。
吉川養鶏が運営するお菓子屋「COCCOPURIO(コッコプリオ)」では、2018年から吉川選手が本塁打を打つたびに「ホームランるんるん卵らんセール」を実施しています。
このセールでは、試合翌日に先着50人限定で、通常300円の卵1パック(10個入り)を100円で販売。開店から1時間で完売する大盛況ぶりで、地元の方々にとって吉川選手の活躍を身近に感じられる楽しいイベントとなっています。
吉川選手の親戚で店長を務める吉川真司さんは「地元の方たちに尚輝の活躍をいつも注目してもらえるかなと思って始めました。
今は近所でも『ホームランを打ったね』みたいな話になるそうです」とコメントしており、吉川選手の活躍が地域に与える影響の大きさがうかがえます。
個人的な感想:スポーツ選手が地元の産業と結びついているのは、とても微笑ましい話ですね。
岡本和真との特別な友情関係
吉川尚輝選手と岡本和真選手の友情は、プロ野球界でも特別な存在として知られています。2人は同じA型で性格も似ており、2年目のオフから合同自主トレを行うほど親密な関係を築いています。
個人的な感想:プロスポーツの世界で、こんなに仲の良いコンビは珍しいのではないでしょうか。
驚くほど似ている生活パターン
2018年のインタビューでは、2人の驚くほど似た行動パターンが明かされました。遠征先のホテルでは外食をせず、食事会場でも人がいない時を狙ってずらして行くという共通の習慣があります。
「ホテルに帰ってちょっとぐだぐだする時間が必要なんですよ。どこかの遠征先の時なんか、和真から『飯行きましたか?』って連絡きたんですけど、『いや、ぐたってる』と返信したら『僕もです』って(笑い)。しかも、部屋に戻って30、40分たったくらいなのに」
このエピソードからは、2人がまるで双子のように同じタイミングで同じことを考えていることがよく分かります。
プロ野球界随一の「全試合出場コンビ」
2024年シーズンでは、岡本選手(4番・一塁手)と吉川選手(二塁手)が揃って全143試合に出場し、「カズナオコンビ」として巨人の4年ぶりリーグ優勝を支えました。
一塁手と二塁手で隣を守る機会が多い2人は、「あうんの呼吸」で連携し、数々の好守備を見せました。
吉川選手は
「俺の守備位置とかを確認してくれるようになったと凄い感じる。今までは”こっち寄ってるよ”とか言ってたけど、今は言わなくても分かってくれる」
と語り、岡本選手も
「尚輝さんは守備範囲が広いからどこまで行っていいかというのが他の人と違う。ここまで来られるとか、その辺はちゃんと守備位置を見てやろうと心掛けている」
と相手への信頼を示しています。
個人的な感想:現代野球で全試合出場は本当に大変なことですから、2人が揃って達成したのは素晴らしいですね。
2024年シーズンの印象的なエピソード
2024年3月29日の阪神との開幕戦では、2人の絶妙な連携が光るシーンがありました。3回に梶谷隆幸選手(当時)がダイビングキャッチした打球を、吉川選手が中継して岡本選手に送球し、9-4-3の併殺を完成させました。
しかし、この時の送球について吉川選手は「ラインだけそれないようにと思ったらメチャクチャ低い球いって。和真、頼む!って思いながら…」と振り返り、岡本選手は「腹」で止めたと明かして3人で爆笑となりました。このように、真剣勝負の中でも互いを思いやる姿勢が、2人の関係の深さを物語っています。
個人的な感想:このエピソードは、2人の連携がいかに高次元であるかを物語っていますね。
「たまご屋さん」愛称の由来を探る
吉川尚輝選手の「たまご屋さん」という愛称について、明確な命名経緯を示す資料は見つけることができませんでしたが、以下の要素から推測できます:
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親戚の養鶏業との関係:実家近くの「吉川養鶏」との深い結びつき
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ホームランセールの話題性:本塁打を打つたびに実施される「卵セール」
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地元での親しみやすさ:地域に根ざした活動が生んだ自然な愛称
これらの要素が組み合わさって、ファンや関係者の間で自然に「たまご屋さん」という親しみやすい愛称が生まれた可能性が高いと考えられます。

個人的な感想:確実な情報が見つからないのは残念ですが、背景を考えると納得できる愛称ですね。
まとめ:野球界に咲く友情の花
吉川尚輝選手を取り巻く「たまご」の話題と、岡本和真選手との心温まる友情エピソードは、プロ野球の魅力が単なる競技を超えて、人と人との繋がりにあることを教えてくれます。
地元岐阜県での「ホームランるんるん卵らんセール」は、スポーツが地域コミュニティに与える喜びを象徴する素晴らしい取り組みです。また、岡本選手との友情は、厳しいプロスポーツの世界でも変わらない人間関係の大切さを示しています。
2025年シーズンも、この「カズナオコンビ」の活躍と、吉川選手の「たまご屋さん」としての地元での愛され続ける姿に注目が集まりそうです。巨人の連覇に向けて、2人の絆がさらに深まり、チーム全体を支える原動力となることを期待したいと思います。
個人的な感想:こうした人間的な魅力があるからこそ、プロ野球はより面白くなるのだと思います。